火曜ミステリー劇場
ヒーローの前スピンでの出番が私的には微妙だったため、意外にも食指が動いていなかったこの本。読み始めたら一気でした。

ため息の午後 (HA-1) ステファニー・ボンド
デパート社員のアレックスは取り引き先の広告代理店を訪問し、経営者のジャックの社会人らしからぬ服装に眉をひそめた。さらにディナーにまで誘われ、憤りを覚える。彼との取り引きはやめるべきだと社長に進言するが、社長は翌日のプレゼンテーションを見てから決めるという。どのみちジャックに契約まで持ち込む手腕があるとは思えない。そう高をくくるアレックスだったが、当日、会場に現れた彼の姿に目をみはった。完璧な髪とスーツ…どこから見てもエリートビジネスマンだわ。彼女の反応を楽しむようにジャックの唇に危険な笑みが浮かんだ。
「T-381ゆうべのことは…」のヒーローの弟が今作のヒーロー。前作で放浪の旅に出たきり連絡も無しで帰らないで付添人をすると約束していた友達の結婚式もすっぽかした(から、真面目な兄が尻ぬぐいしていた)ので、あまり印象が良くなかったんだよね~ ツボキャラ、と思わせるまでの出番もなかったし。そんなこんなで、あらすじ読んでも余り惹かれなかったのですが……最初の2章で前言撤回(笑) なかなか可愛い男です。
兄が結婚してハワイに新婚旅行に行っているところから話は始まります。留守の間、ちゃんと仕事すると言い切ったのに心配性の兄は旅先から電話してきています。それもそのはず。二週間しかたっていないというのに、本棚は壊れてるわ、ピザの空き箱は散らかっているわ、ゴミ箱溢れてるわ、サンダルにアロハシャツだわ、エラいことに(爆笑) 案の定、抜き打ちで訪ねてきたヒロインは「こんな所に仕事任せられない!」と怒って帰ってしまいます。税務署の役人だと思って適当にあしらっていたジャックは彼女の置いていった名刺を見て(兄が口うるさく言っていた取引先だと知り)愕然。
「あああ~兄貴が帰ってきたら殺される~~ orz」
そこへサンドイッチの配達人が来るのですが。そのテューズデイという名前のおばちゃんが、ガクブルしているヒーローを見て、突然「私に任せなさい」とばかりに仕切り始める。いやあ、こういう脇役って笑える。なんでこのおばちゃんいきなり。とか、設定の破綻を突っこむより、一緒にノリノリになって読んじゃいましょう♪ という感じです。ロマンスも火曜おばちゃんのインパクトにそんなには負けてはいなかったし、前作よりもヒーローの魅力がストレートに伝わってきて良かったです。
しかし、この万能おばちゃん……謎だ。
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