失速。
読んだ本
「いたずらな嘘」ジェイン・サリヴァン(ハーレクイン・テンプテーション)T-458
建築会社に勤めるレイチェルは今日が誕生日。南米にいる夫からはオフィスに薔薇の花束が届いている。医者として働く彼は滅多に帰ってこられないので明日からの夫婦同伴の社員旅行にも参加出来ない。
会社の人はレイチェルを気の毒がったが、彼女は平気だった。
なぜなら……夫など存在しないからだ。
この仕事に就くためにレイチェルは嘘をついたのだった。
書棚に飾ってある夫の写真も半年前に一度ベッドを共にした相手のものだ。ところが突然、夫に仕立てた男性がオフィスに現れる。
彼は配偶者になりすまし旅行にも同行すると宣言した。
彼女はパニックに陥った。同僚たちの前で夫婦を演じるというの?
テンプ……の割りにホットなシーンが少なかったような……
いえいえ、この作品、そういうところに注目するのではありません。
以前一度、気があってベッドを共にして朝にはいなくなっていた女性を忘れられなかったジャックは、出張先でたまたまタクシーに乗り込むレイチェルを見掛け仕事をほっぽって、追跡します。オフィスビルのロビーで一度見失うものの、以前聞いていた彼女の職業から会社の当たりをつけ会いに行きます。
一方レイチェルはあらすじにもあるように、以前仕事先の社長が「社員は既婚者で固めたい」という気持ちなのを知り、入社したくて遠くで仕事をしている夫がいると嘘をついています。その嘘を本物らしくするために家にいないのは南米に行っているからと取り繕い、人造ダイヤの結婚指輪を嵌めて、イベント毎に夫名義で薔薇の花束を自分宛に届ける懲りよう。
この会社の受付嬢が面白い。
社長のもう一つのモットーである「楽しく仕事をしよう」を実践すべく、一人一人の誕生日にあっと驚くプレゼントを用意する。
黒い風船だったり、消せないローソクだったり、変なロゴが入ったシャツだったり。
「プレゼントがあるんだけどv」といわれたレイチェルは思わずヤメテーーと心のなかで叫んでいます(笑)
真面目で堅物なレイチェルは男性ストリッパーでも呼ばれたんじゃないかとびびる。
そんな彼女に受付嬢「私がそんなことすると思っているの?」といい、普通のケーキを渡す。
が。
実は廊下に待機していたんですよねえ(笑) ↑そういう人。
油断させておいて、いざどっきりプレゼント~と思ったそのときに、ヒーローが登場し、(離れて暮らしている旦那の突然の帰国の方がインパクトがあると思ったのか)呼ばれた人は即効でお役御免になるのですがね。
そこいらのやりとりが最初の25頁位なのですが、キターーーなどとどこぞの掲示板言葉を言ってしまいそうになるくらい面白かった。
誕生日でタイミングよく(悪く?)再会で。なーんてご都合主義っぽい設定ですが、そういうのも含めてキターーーって感じ(笑)
しかし。
このままテンション高く突っ走ってくれるかと思いきや、その後は普通のロマンスでした。うん。
いっそのこと「ありえね~~~っ」とツッコミ入れてしまうようなコメディの方が話としては面白かったかも知れません。
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