2015.08.17

ご無沙汰しております。

大変ご無沙汰しております。millです。
数年単位で放置していました(^^;)
ここに書けるほど、冊数を読んでいなかったのもありますが(家族の目が厳しい年ごろになりまして……)また少しずつ書いていけたらと思っていますので、生温く見守っていただけるとありがたいです。

さて、先日とってもわくわくするイベントがございました。
Crazy Cool Shangri-La の管理人のことのさん主催のジュールズ結婚おめでとう記念トラブルシューターシリーズを語る会「TSSサミット」です。
ロマンス本から離れつつあった私ですが、ことのさんのレビューは時折チェックしておりまして、会の予告が出たときから行きたいな~と思っていました。
いきなり部外者が行っていいのかしら~と思いつつ、やっぱりサム本と呼んで、サムリスがくっついてからも、ずっと追いかけてきたシリーズの会を近場でやるのに私が行かないでどうする!(どうもしません)と、家族の予定をやりくりして行ってきました。

詳しいレビューは他の参加者さんも書かれているので割愛しますが、翻訳に携わっておられる阿尾さん島村さんにもお話を聞けたし、原書読みの方のこの先の展開や、萌えキャラ語り、名残惜しくて別のお店に場所を移してさらに語ってきました。
めっちゃ楽しかった~やっぱり行ってよかった~
一番の収穫は、最近の面白そうな本とか教えてもらって、ロマンス熱に喝が入ったことかな。
本を購入したり、マッドマックスをレイトショーで見に行ったり(←ロマンスではないけどおススメされた)久しぶりに自分のことでわくわくしました。

萌えって大事よね。(真顔)

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2012.10.15

初恋は秘めやかに ダイアナ・パーマー

 初恋は秘めやかに (ランダムハウス講談社 ハ 1-5) (ランダムハウス講談社 ハ 1-5)
初恋は秘めやかに (ランダムハウス講談社 ハ 1-5)  ダイアナ・パーマー

待っていてくれ――そう言ってコールは戦地へと旅立った。
レイシーはその言葉を胸に、愛する幼馴染の帰還を待ち続けた。
数年後、戻ってきた彼は別人のようによそよそしくなっていた。
そんな彼とレイシーは、ある事件が元で結婚せざるを得ない状況に追い込まれる。
意に染まぬ結婚に、ますます心を閉ざすコール。
彼の冷たい仕打ちに耐えかねたレイシーは、家を飛び出すが・・・。

毎度何故読み続けているのか???なD様ですが、ランダムから出ているヒストリカルははじめて読みました。確か。それで思ったのは私コンテンポラリのときよりイラつかない(笑)かも。こう、D様の初期の作品を髣髴とさせる雰囲気で、ヒーローもありえないほどおバカなわけでもなく(ここ重要)、いいかも。
まあ戦争のときの書き込みが少なかったせいか、ヒーローに深みが少々足りない気がしましたが。心を閉ざした理由が、もっと戦争の悲惨さを目の当たりにしたとかそういう重ーいものだと思っていたんですが、そりゃ本人には重いですが、読んでいてこっちに余り伝わってこなかったのが残念。ヒロインも金持ちがひっそり暮らしている設定の割に、人をやり込めるのに偉そうにひけらかしたり(まあ、他の作品でもD様のヒロインにはそういうところが結構あるといえばありますがね)というか、遺産で金持ちってその遺産はどなたが管理運営してるんで?という疑問が浮かんじゃったりもしましたが(爆)、というかヒーローヒロインよりサブロマンスのヒーロー弟妹の(特に妹)話の方が印象深くて本末転倒だろとか。というかヒーロー弟サイテーとか。
いろいろ思うところはありますが、壁投げ本というほどのストレスを感じなかったのは確か。しかし弟サイテーだな、これで許されちゃうんだから世の中おかしい(苦笑)

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青き騎士との誓い アイリス・ジョハンセン

 青き騎士との誓い (二見文庫 ジ 3-23 ザ・ミステリ・コレクション)
青き騎士との誓い (二見ミステリ文庫 ジ 3-23 ) アイリス・ジョハンセン

1188年、コンスタンチノープル──主のもとを逃げだした奴隷の刺繍職人ティーアは、砂漠で力尽きたところを、孤高の騎士ウェアに救われた。テンプル騎士団に命を狙われているという彼の城にかくまわれているうち、冷酷なウェアに心ならずも惹かれていくティーア。だがウェアの感謝をこめ、美しい刺繍を施した幟を作りあげたことから、彼女もまた思いもよらない争いの渦へと呑み込まれてしまう。終わりなき逃亡の旅路へと追い立てられた二人の過酷な運命は……?

最初の数ページを読んだときに、あ~このヒロイン苦手かも。とか思いました。自立心旺盛でヒーローと丁々発止のやり取りをするヒロインはたくさんいますが、その中でも特に身の程わきまえず暴走して敵に捕まってヒーローがピンチに!になりそうな感じがしたもので<このヒロイン(苦笑) でも我慢して読み進めていくと、ヒーローの苦しい過去が胸に迫るし、二人がお互いに惹かれあうのもわかるし、その時代の背景がきちんと話やロマンスに絡んでいて骨太な、読了後に充実感のある話でした。まあ、ちょっと運命論というか偶然に頼りすぎ?な感もちょっとはしましたが、私にはこの話の好みを左右するほどには感じられず。
ヒーローの親友というか軍師みたいなカダールという彼がいるのですが、魅力的でしたね~ (逆に人によっては、この彼の印象の方が強すぎて・・・・・・ってなるかもしれないけども) 昔、ヒーローの命を救ったことがあって、俺が助けた命なんだから粗末にするな、なんて。男同士の友情とか絆っていいですねぇv そんな彼、やはり過去につらいことがあって、それを救った人に(心の中で)忠誠を誓うようになるんだけども、そのサイドストーリーがもう素敵で。
私としては、彼が居たからこの作品に萌えたのかも(笑)

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パピー、マイ・ラブ サンドラ・ポール

 

パピー、マイ・ラブ サンドラポール(I-1978)ジュリーの経営するパピーラブ愛犬訓練所の新しいお客は、ゴージャスなイタリア系の実業家ルークと、巨大なイタリアン・マスティフ犬のパピー。二人が入り口に現れたその瞬間、ジュリーはひと目で恋に落ちた。なんて…なんてハンサムなの!精悍でたくましく、威風堂々とした姿。憂いをたたえた茶色の瞳。犬にばかり見とれているジュリーに飼い主は言った。「そんなに好きなら君にあげる。僕は早くこいつを手放したいんだ」。いったいなぜ?驚いて顔を上げたジュリーの目が、狼のように獰猛でセクシーなルークの笑顔とぶつかった。

あらすじどおり!(笑) ヒロインは一目で「超セクシーでゴージャス。見てるだけでドキドキしちゃうv」とうっとりとします。
犬に。
そんな犬マニアなヒロインと、イケメンなのに二の次にされる(笑)人間のヒーローが、ちょっとコミカルでくすっと笑えるかわいい話。もともとこの犬は亡くなったおばの形見で、ヒーローは今わの際に「里親を見つける」と約束しちゃったため、しつけ教室に来たという設定なので、ほんのり切ないところもあります。上に書いたように、イマージュから出ていますが、「ああ~Lのいい作品読んだわ~~」とほのぼのしみじみとした読後感でした。
ええ、もちろんLっぽい作品というところからお分かりかと思いますが、ヒーローは「狼のように獰猛でセクシー」な感じではありません(笑) なんだかちょっと顔はイイけどいい人止まりっぽい感じ? 

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2012.10.14

もう一度だけ愛して スーザン・クロスビー

 

(D-819) レスリーとベンは十四歳のとき、熱烈な恋に落ち、高校卒業後まもなく結婚した。貧しい家庭で育ったベンは、夢だったホテル経営を実現させるため、一心不乱に働いた。レスリーは新婚生活を支え、子供の養育費を賄うために、自らも警官として勤めはじめた。そのころから二人の間に亀裂が生じるようになった。働いてばかりいて、妻をかえりみない夫にレスリーは不満を抱き、一方ベンは、彼に相談もせずに危険な職業についた妻を許せなかった。そして二人は心がすれ違ったまま、ついに離婚に至った。だが、二年後のある日、仲間とともに建てた山小屋で偶然再会する。いまだにお互いに感じる魅力に戸惑った彼らは、耐えがたいほどの緊張感から、思わずベッドを共にしてしまい・・・・・・

孤独に別れをという3部作の3作目。・・・・・・これ、どう見てももう1作あると思う終わり方なんだけども(2作目の事件で仲間の1人が無実の罪をきせられて雲隠れ中だったんだけど、この3作目の終わりで顔見せて、またすぐ逃げなきゃ~みたいに言ってた。その事件の顛末はどうなったんだ!?)
心情が丁寧に描かれていて切々と胸に迫る泣け話でした。今まで読んだ夫婦再生モノの中でも上位にランクしてもいい作品。最後の方でちょっと、きっぱり別れたといいつつ情熱に流されちゃうのってどうなの? と思う部分もありましたが(苦笑)
まあ、別れる別れると言ってつい流されてベッドを共に~ってHQにはよくありそうですが、そういう「またやってるよコイツら(呆)」的な遠い目で見ちゃうような感じではなく、大晦日というイベントを絡めてお互いへの想いを回想したり、離婚に苦しむ娘の複雑な感情のことなどがきちんと描かれていて◎でした。 

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バラの絆は遥かなる荒野に ジュリー・ガーウッド

先月うきうきしながらジュリー・ガーウッドのノアの本を購入しましたが、斜め読みの途中で、あまり火花が散っていないようで読むのが止まってます。いやだってノアだよ? で、ヒロインはニックの妹だよ? ちょっと期待しすぎちゃってたかな~(泣) というわけで代わりにこちらを読み始めました。

     

1860年ニューヨーク。路上で暮らす四人の少年アダム、ダグラス、コール、トラヴィスはある夜ごみ溜めに捨てられていた女の赤ん坊を見つける。彼らは青い瞳をした赤ん坊をメリー・ローズと名づけ、自分たちの手で守り育てることを誓い合い、フロンティアを目指して西部への旅立った―。それから19年後、美しく成長したメリー・ローズは寄宿学校を卒業し、最愛の“四人の兄”が営むモンタナの牧場へ帰ってきた。町の雑貨屋でハリソンと名乗る逞しい男と知り合った彼女は、都会から来たばかりだと告げる彼に、無法地帯での掟を知るまで牧場に身を寄せるよう言う。彼の隠された使命も知らず…。  ハリソンの正体が19年前に誘拐されたイギリス貴族の娘を探している弁護士だと知るよしもないメリー・ローズは、いつしか彼に激しく惹かれてゆく。一方牧場で暮らしはじめ、アダムら四人の兄と彼女の強い絆を目のあたりにしたハリソンは、ある決断とともに兄妹に真実を告げ、モンタナを後にする。遠い異国で自分を待つまだ見ぬ父と、愛する男―すべてを知ったメリー・ローズはハリソンを追いロンドンへと向かうが、そこで待っていたのは、温かく愛に溢れた牧場の生活とはあまりにかけ離れた世界だった…。

アメリカ西部開拓時代のヒストリカルです。これは、ノアのご先祖の話とかいうやつですよね。そのあたりは読んでいる間あまり意識していなかったのですが、兄妹の絆がとても素敵で、最初の4人が赤ちゃんを拾うシーンから、私の心をわしづかみです。久しぶりに時間を忘れて続きを読んでしまいました。ロマンス本はともすれば登場人物が少なくなりがちですが、この作者はやっぱり、こういった家族の絆、近所の人とのやり取り、など、そういうテーマを重視してある作品の方がうまいなあ~と思います。この4人の兄は短編集(3人)ともう1人分のスピンがあるらしいので楽しみですね。 

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ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> シャンナ・スウェンドソン 

 

ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> シャンナ・スウェンドソン (創元推理文庫 2006)

ニューヨークって本当におかしな街。宙に浮いてる妖精はいるし、教会の屋根にはガーゴイルが出没する。テキサスから出てきて一年、毎日が驚きの連続だ。わたしって、そんなに田舎者?ところがある日、思いもかけないチャンスが舞いこんできた。でもちょっと待って、うまい話には絶対に裏がある…。おしゃれでキュートなファンタジー

どうも巷でHOT度高めロマンスが主流になってからというもの、こういう、もどかしいもやもやラブ?系には手を出していなかったのですが、評判がいいのと、(本国では売り上げが微妙だったんで4巻で打ち切りになったのを、創元社が「日本だけでも~」と頼み込んで直に版権買ったらしい。)新刊が出たので最初から読むことに。

面白いです。おしゃれでキュート、と書いてあったがまさにそんな感じ。
ニューヨークではハリポタ映画CG張りに魔法が飛び交っているけれど、普通の人は見えない。人には潜在的魔力があって、魔法使いが使う目眩ましに掛かるのだ。けれど主人公ケイティは魔力がまったくゼロ。魔法使いが居なかった地元に居たときはよかったが、NYに来た途端、エルフや妖精を見てはコスプレイヤー?と思ったり魔法を何かのパフォーマンスと思ったり。他の皆が(見えていないから)平然としているのを見て、都会ってやっぱ見て見ぬ振りなんだ。私ってやっぱ田舎者丸出し? orz とか思ってる。
そんなケイティに気付いたのが、バリバリ魔法使いのオーウェン。イケメンで超強いと最強要素は持っているのに仕事以外で女性に話しかけられないシャイなオタク系研究者。
彼の会社は古の魔法を現代風にアレンジして売っているところで(魔法は購入ユーザー限定でしか使えないらしい)そこではケイティのような魔法免疫者(イミューン)が取引先に違法な目眩ましをかけられていないか、会議に立ち会ったりするらしい。ケイティはオーウェンの会社に転職することになったが、最近首になった元社員が黒魔法ビジネスに乗り出したらしく・・・という話。
ラブとしては、本当にほんのりどころか、かなり妄想いれないと汲み取れないのですが(爆) まあ、実際の現実ではそうそうアルファメールといきなりラブラブなんてないのでリアルといえばリアルです。ともかく設定やキャラクターが生き生きしているので、ファンタジーとして面白かったです。以前どこかでチラッと映画化オファーがあるとか聞いたのがこの作品だったと記憶しているのですが、確かに映画にしたら面白そう。
しょっちゅう赤面して俯いちゃうオーウェンが可愛いったら。でもさっきも書いたようにラブとしてはかなり妄想必要なんで、普通のファンタジー作品として★五つです♪

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2011.05.24

公爵令嬢の恋愛入門 キャロライン・リンデン

 

公爵令嬢の恋愛入門 キャロライン・リンデン(ライムブックス 2010)

19世紀、英国。公爵家の美しき令嬢シーリアは、社交界デビューするや多くの紳士から求愛される。強引な男性に辟易していたある日、兄の友人アンソニーが助けてくれた。伯爵家の跡継ぎながら、不義の子ゆえに両親の愛を得られなかった彼は荒れた生活に陥っているが、昔から彼を知るシーリアは「本当のあなたは悪い人じゃない」と励ました。その優しさに胸を打たれたアンソニーは、彼女に求婚して生き方を改める決意をする。ところがシーリアの兄に求婚の許可をもらいに行くと、すでに彼女の嫁ぎ先は決まっていると知らされた。しかし、シーリアの田舎での結婚生活は不幸なものとなり…四年後、夫の病死を機にロンドンの実家へ戻ったシーリア。孤独感を募らせていた彼女を慰めてくれたのは…

ヒーローは生まれつき「母ちゃんが浮気して出来た子なんじゃない?」といわれのない噂に振り回され、母親の死後父と決別、それからは借金だの放蕩だの人殺しだの、あることないこと噂され続け、反論しても火に油を注ぐだけと諦観しています。そこにヒロインが(あらすじ参照)。

あ。この男ここでこいつに惚れた。

それからは、なんだか一途ですよ。彼女と結婚して家と子供と犬と幸せに~と彼女の保護者でもある兄公爵に求婚の許可を(あらすじ参照) orz やっぱり自分は彼女にふさわしくない、世の中ってそーゆーもんさ。などと心の奥底に想いを封じ込め生きていたのですが、ヒロイン次兄(ヒーローの友人)から、傷心の彼女の話し相手になってくれと言われ、再会したら、またまた恋に堕ちちゃって。
いや~こういう一途なヒーローいいですよ。自分はふさわしくないと近づけないのに、塞ぎ込んでいる彼女を放っておけないの。ヒロインも彼にだけは心を開いて、いろいろあってもちゃんと真実を見極めて信じるし、素敵な話でした~

ところで、この作者、私は始めて読んだのですが、これ3部作の最後らしい(爆) ヒロインの兄公爵はなんだかリサ・クレイパスのウェストクリフ伯爵のようなイメージ(弟妹想いだけど、お貴族様らしく傲慢で尊大・理知的)でツボなので、そのうち兄の本も読んでみようかと思います。

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2011.05.19

ミストレス・トリロジー トレイシー・アン・ウォレン

 

昼下がりの密会 トレイシー・アン・ウォレン(二見文庫 2009)

年若い妹弟に幸せを託し、平凡ながらも心穏やかな日々を送る未亡人ジュリアナ。だがそんな折、伯爵家を継いだばかりの弟がギャンブルで莫大な借金を作ったことを知り、悪名高き資本家レイフ・ペンドラゴンのもとへと懇願に向かうことになる。ジュリアナは予想に反し若くたくましい男に驚きを覚えるが、彼が持ちかけたのは、借金の代償に半年間愛人をつとめるという屈辱的な契約だった。そしてついにジュリアナは涙をのんで申し出を受け入れる。それが切ない運命の始まりとも知らずに…。

 

月明かりのくちづけ トレイシー・アン・ウォレン(二見文庫 2009)

嵐の海にこの身を投げてしまおう――意に染まない結婚を迫られたリリーは、自殺を偽装し、冷酷な継父から逃れロンドンでひっそりと暮らそうとしていた……ある男性に出会うまでは。
旅の途中、柄の悪い男に絡まれていたところをある侯爵に助けられ、ロンドンまで同じ馬車で行くことに。
ひと目で惹かれあい、かりそめの熱いひとときを過ごすも、リリーは正体を明かせぬまま侯爵のもとを去らざるをえなかった。だが、ある晩餐会で思わぬ再会がふたりを待ち受けていた……。

 

甘い蜜におぼれて トレイシー・アン・ウォレン(二見文庫 2010)

覚悟を決めて罪を償いなさい――父の仇を討つため、ガブリエラは宿敵のペンドラゴン邸に忍びこむ。
しかし銃口を向けた先にいたのは社交界一の独身主義者ワイバーン公爵だった。一瞬のすきをつかれ、銃とそして唇をも奪われ戸惑うガブリエラ。公爵はそんな彼女に父の死の真相を説明する。
はじめ半信半疑だった彼女も、伯父でもあるペンドラゴンの好意でロンドンで新たな生活をはじめることになる。だが、そばでいつも見守っているあの公爵のことがどうしても気になって……

前回の双子姉のときにも思いましたが、やなヤツを書くほうが筆がノッてそうです、この作者(爆) 1作目のヒーローのレイフが、ある人に復讐するのですが、その人のしたことがさらっと書かれていますが非道だな、と。まあ、ここガッツリ回想されていたら、違う話になっちゃいますが。弟のために犠牲に~と思っていたジュリアナが、思いがけず今まで知らなかった快楽を知ってしまい、逆に罪悪感を持ってしまったり、途中レイフが彼女に危険が及ぶからと別れを告げるシーンはさりげなく書かれているけど、胸に迫るものがありました。
2作目は気概のあるヒロインで(まあ、全作そうなんですが)ヒーローもめろめろで良かったです。まあ、2作目のイーサンと3作目のトニーは自分の気持ちを自覚するの遅すぎという感じもしますが(苦笑) 2作目はロマンスとして纏まっていますが、よく突っ込んで考えると、この後どうなっちゃうの?みたいに、ヒロインを虐待(?)していた義父の扱いが尻切れトンボです。
3作目は、最初思いつめていたヒロインが、思ったよりあっさりと納得してしまったことに、個人的には違和感を感じたのですが、(もっと葛藤とかあっても良かったのかも)、さらっと流れたので、さらっと読んでしまいました。読みやすいというかメリハリのあるというか、そういう所はいいと思います。先ほども書きましたが、3部作ともヒロインが環境の変化に強すぎです。馴染むの早ーっ。しかし、他のヒストリカルでは突っ込み入りそうな身分差結婚です。普通、そういうのを誤魔化す(?)ために、ヨーロッパに居ました遠縁ですとか(バレバレな嘘でも)社交界デビューしたりとか、そのあたりが書かれているのでしょうが、それもさらっとです。まあ、3部作のラストということもあって、最後は花火どーんと派手な演出です(笑) ・・・・・・実際はどうなんだろう。公爵様が、これやったら末代までの恥なんじゃなかろうか? 愛があれば大丈夫?
そんな感じで、おいおいそこ書かなくていいのかよ、とツッコミつつ、めろめろヒーローズを肴に楽しく読みました。恋愛部分どろどろの誤解とかがなかったのもよかったな~
でもヒストリカル大好きな方には、さらっとスルー部分、どう思われているのか気になります(笑)
そして私は2作目の表紙の女性のケツ顎っぽいのが非常に気になります。気になりますったら。

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2011.01.27

無頼同盟(カンパニー・オブ・ローグズ) 1・2 ジョー・ベヴァリー

 

真珠は涙にぬれて ジョー・ベヴァリー(RHブックス・プラス 2009)  

エレノアは自ら命を絶とうとしていた。両親を亡くしたうえ、
遺産を狙う兄の策略にはまり、恐ろしい悲劇に見舞われたのだ。
彼女に残されていたのは、死という選択肢だけだった――
だがそこにニコラス・ディレイニーが現われた。
公爵家の次男である彼は結婚を申し出て、彼女を救ってくれたのだ。
放蕩者で有名な彼との結婚は便宜的なものではあったが、
それでもエレノアは感謝していた――自分が彼を愛していることに気づくまでは・・・・。
無頼同盟シリーズ第1弾!
 

うーん、この作者、変わってるいうか人によっては好き嫌い分かれそうな設定を持って来るのがお好きなようです。強盗するヒロインとか。話がドラマチックにはなるから、ハマると面白そうですが・・・・・・
別に私は、ヒロインは最初から最後まで清純じゃなきゃ~とか地雷設定はないつもりなのですが、あからさまにほとんどの人の地雷原設定なんじゃないか? これは・・・・・・ チャレンジャーだな、作者・・・・・・
ヒロインには悪人とつるんでいる兄がいて、ヒーローの双子の兄がそいつらに脅されて(というより保身のために?)悪事に加担、ヒロインは身投げしようとするがヒーロー兄に助けられ、なぜかヒーローが双子の片割れの尻拭いをさせられると。そこまでもかなりアップダウンの激しい話だが、ヒーローヒロインが仲良くなりかけたところで、ヒーローに愛人疑惑が~ という、ロマンスを楽しむというより、ジェットコースターに乗るので精一杯という感じの話でした。再読したとしてもロマンス目的というよりこのジェットコースターを楽しむためにですね。というか、悪人も出てくるけど、ヒーローとヒロインの両兄、ダメ過ぎ。特にヒーロー兄、根っからの悪人ではなく、どっちかというと弱い人っぽい残念君。しかし、うーん。この時代だと、お貴族様は自らの非は死んでも認めないというところが、やけにリアルな感じもします。でもさ、残念な兄の言うことを聞いちゃったところが、ヒーローも残念さんな印象なんだよね・・・・・・ 言うことを聞かなかったら話は始まらないんだけどさ。しかし、当事者の気持ちになってみると本当に気まずいというかもにょるというか。 

 

侯爵の憂鬱な結婚 ジョー・ベヴァリー (RHブックス・プラス 2010)  

女学校で教師をつとめるエリザベス。
生まれたときから両親はなく、天涯孤独の身だった。
だがある日、ベルクレイヴン公爵と名乗る男性が学校を訪れ、彼女は自分の娘だと打ち明ける。
驚愕するエリザベスに公爵はさらに、公爵家の血脈を途絶えさせないために、血のつながらない自分の息子と結婚して欲しいと頼む。
脅されるようにして公爵の頼みを受け入れたエリザベスだったが、
公爵のハンサムな息子は、この結婚が不本意なものであることを隠そうともせず・・・・。
「君には魅力を感じないし、今度の縁談は不愉快きわまるものだ」

上の作品の続き:無頼同盟2作目。大きな流れの話として前作の内容を引っ張っているところがあるので、是非前作もあわせて読んで欲しい(ですがやっぱり好き嫌い分かれる話なので覚悟が必要かも)。ヒーローの母は一度の不貞でヒーローを身ごもり、当時跡取り息子が居たので公爵も見てみぬ振りをするのだが、妊娠中に事故で上の息子を亡くし、血のつながらない子が跡継ぎに。そのごたごたでショックだった公爵も別の女性(ヒロインの母)に慰めを見出したらしい。ヒロインの母は誰にも言わずに子供を生み、知人に預けていたのだが、今わの際に公爵に手紙を書いたのだそうです。ヒーローもヒロインもその辺りの事情をまったく知らず育ったので、突然「君達が結婚したら、育ての息子は跡継ぎになれるし、代々伝わった血筋も保てるしww」と言われても当事者としては混乱するわなぁ~ そんな「周囲の尻拭いで知らない同士が結婚」というのは前作と同様なのですが、穏やかに歩み寄ったけど事件のせいで波乱な前作と違って、今回はお互い余計なことを言っちゃってトゲトゲギスギスだったので、私はちょっと苦手でした。丁々発止の会話はお洒落なときもあるけど、この作品はそれ以上に痛いというか、前半は特に苦痛でした。周りの人たちが穏やかというか上流階級的なタイプだったので余計主役二人のトゲトゲが目立ったんですよね。まあ、実際にそんな立場に立たされたらそうなっちゃうのかもしれませんが。公爵家のお貴族生活描写は興味深く読みました。
このシリーズ、どうやらまだまだ続くよう。ですが、作者のサイトを見たところによると今作最後で女優さんに一目惚れしたハルのロマンスは、他の話でもちょこちょこ書かれるだけで主役にはならないらしいです。残念。
・・・・・・って、えっ? やっぱりあれは誤報なの?

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